ポエムです。半分、半生の自分語りです。

就活の頃の振り返りと現状の業界観と自分の仕事についてです。

就活中で、複数の会社で迷っている人に、何かの役に立てばと思って書きます。

Web との出会いとプログラミング

Web に触れたのは小学生の最初の頃だった。家にWindowsXP のマシンが来て、それ以来。

しばらくして、個人でPC 向けゲームを作っている方の個人サイトに入り浸って、技術の進歩をゲームから垣間見ていた。

この頃、2ch は電車男で有名になる前で、各所にphp の掲示板がたくさんあった時代だったと思う。 .pl を見た記憶はない……。

掲示板やチャットでネット超しのコミュニケーションをするようになって、インターネットってすごいと感じた。同時に、自分が片田舎に住んでいることに窮屈さを感じた。

当時の知り合いで今も付き合いのある人も何人かいるし、個人サイトの管理人の方はプログラミングをはじめようという気持ちの後押しになったし、今でも尊敬できるエンジニアである。

結局大学は文系に進んだが、Web の魅力からは離れられず、駆り立てられるような勉強から解放され、情報学部のサークルにも所属していたこともあって、プログラミングを始めることになった。

当時は趣味のつもりでAndroid を書けるJava を始めたが、html を書き、js を少し書き、python に挫折し、ruby に挑戦し、rails ができるようになった気になり、Web 系のエンジニアを志望するようになった。

Web 系を目指しての就活

就活をしていた当時、2013年は、Web 技術は割と混沌としていたように感じる。

JavaScript を学んだと思ったらCoffee が良いとか、Rails の紹介記事の質が低いとか、apache にpassanger する情報ばかりひっかかるとか。

みんなrails でredmine 立てるの好きすぎでしょう、という感じの情報の偏りもあった。

rails のチュートリアルでzsh を入れさせてPATH ぶっ壊した記事は絶対に許さないからな。

そういうわけで、ruby/rails をメインに、php/js(jquery) もちょこちょこできるようになった僕は、Web ベンチャーでの就活を始めたのであった。

当時のWeb 業界についての認識とか、自分の意識はこんな感じだった。

  • Web といえばruby かphp でしょw Ruby の方がイケてる会社感あるな
  • java とか仕事で書きたくないですわ
  • 常に勉強!圧倒的成長!なベンチャーが成功しそう
  • 新規事業の立ち上げ期が一番面白いでしょ
  • Web を通じて to C の事業をやりたいし、将来的には作りたい!

痛々しい気持ちになる。

その後、会社としてはWeb 系ベンチャーを中心に3~40 社くらい見たり聞いたりしてまわったが、結局選考を進めたところは10社くらいで、ベンチャーの数も減っていた。

なんだかんだ、体力がありつつ新しいこともしている会社が良い、という雰囲気になっていた。Ruby であることも重視していた。

選考を進めているうちに、学生スタートアップである共同編集型比較表 Wikiparison プロジェクトにジョインすることになった。

[ウェブサービスレビュー]オンラインで比較表を作成し共有できる共同編集型サービス「Wikiparison」

後半は、Wikiparison での業務や個人ハッカソンの成果物、ミドルウェア層の検証のアウトプット等もあり、そこそこ選考が進んだが、最終的には良いと思った会社のうち、唯一内定をもらえた現在の会社に入社することにした。

会社としてはインターネット黎明からの古株であり、Web 事業もやっているし、自分の趣味であるモバイルも参入の芽があり、B 向け事業もあり、体力からどんどん投資していき、新しいことができる会社だと信じて入社した。

他にも決め手としては、人事を含め、会う社員の全員が印象が良く、表裏なく話をしてくれたというのもある。実際、ベンチャーとかだと塩対応みたいなのもあるし……当時の技術力じゃしょうがないけど……。

学生スタートアップとしてのWeb 開発

就活の途中から、上記のWikiparison にジョインしていた。元は大学のカリキュラムに乗ってメンバーを集めて開発していたが、カリキュラムとしては終了したため、多くのメンバーが抜けることとなった。

そのため、自分は主要なエンジニアとしてガシガシやっていかなくてはいけない立場になった。Rails だったので、それなりに経験はあったが、振り返ってみても、ベストプラクティスではない方法でやっていたと思う。

当時を振り返っても、自分よりも上位者からのレビューが無い、開発体制やフローについても気にかけられる人がいないので滅茶苦茶、とにかく作って動けばいい、という感じであり、あまり良くない環境だった気がする。

ただ、それでも当時は楽しかったし、自分なりにも成長を実感することはできたと思う。何より、僕の理想とするWeb の姿を現したサービスを作っていることがやりがいがあった。

しかし、それでもWeb で事業を立てるというのは難しかった。広告単価も下がり、アクセス数を稼いでから広告で事業化とか、まずはアクセス数集めてからマネタイズ、とかも言っていられない状況であった。

実際に、特にその頃、そのような話を見ていたのもある。PV が非常に多いが黒字転換まで数年かかったとか、そういう。広告を貼るだけでポンポン儲かった時代ではなくなっていた。

そのため、収益を前提としたビジネスプランを考え、Wikiparison をベースとした上位サービスを開発し、そちらで儲けていこうとした。が、そちらもビジネスプランとしては詰めが甘いという意見を頂き、苦難した。

最終的には、内定が出たことでメンバーがいなくなったことと、それからくる残ったメンバーの限界により、プロジェクトは進まなくなってしまった。残念だったし、申し訳ないとも思う……。

内定後と就職と配属

Wikiparison をやめたのが4年の7月だったので、それからは適当にプログラミングをして過ごした。が、殆どruby しか触らなかった。これは本当に後悔。

twitter のbot を作ってupdate name を実装したり、リマインダを実装したり。cron とか当時しらないのでプロセス回しっぱなしとかいう最悪実装だった。

夏のインターンのお手伝いにも行き、ちょうどそのころ触っていたcoffeescript の知識が生きるなどして、存在を許されている感じがした。

後期には、学内最高難易度と言われていた形式言語の講義を取り、その課題を深く追求することにだいぶ時間を使っていた。最終的に自作言語を作ったりしていたが、これもruby だった。残念。

就職して、B 向けサービス、Web サービスの部署でそれぞれOJT をする研修を行った。この頃、社内の人の話や、他社の人との関わりで、自分の中のWeb というものへの価値観が変わってくる。

結果的に配属志望はB 向けの部署で出すことになった。大きな理由は、今Web でC 向けの仕事をするということはどういうことか、というところにあった。

自社の場合は、すでに運用フェーズのサービスであり、夢に見ていたようなRails でバリバリ新規開発!という感じではなかった。

詳しくはかけないが、運用フェーズのWeb サービスはどこでも既存ユーザのデータに基づくAB テストなり、UX 改善とか、導線解析とか、そういう感じのことをしているのだろう。

それもそれで価値のあることだとは思うが、僕のしたかった「Web の開発」とは違っていた。

また、アプリへの転換期であったこともあり、Web よりもアプリが重視されていた。僕はアプリ開発には興味がなかった。

むしろ、B 向けのシステムの方こそ、REST を通じて使用できるようにWeb のシステムで作られているなど、こちらの方が「Web の開発」ができる部署だと思い配属させてもらった。

今の仕事

配属後は、node.js やpython やgolang でのWeb システムに基づく開発をしてきた。そのうちいくつかは新規案件であり、一部設計もさせてもらうことができた。

フロントエンドの方も、React.js やflux アーキテクチャでの設計を1からさせてもらう機会にも恵まれた。

徐々にミドルウェアやインフラ設計のレイヤーの知識も求められるようになり、設計も高度なものを用いていた。

まさに僕のしたかった「Web の開発」が仕事でできていた。

技術力のすごく高い先輩にも恵まれ、まさかりを投げられ、ほどよく炎にも投入され、成長してこれたと思う。

そしてここには、Web で嫌いな、アクセス数を稼ぐために回りくどくするとか、正しくないことをするとか、そういう気持ちの悪いことが一切なかった。

収入はソフトウェアの使用料、そのためにユーザには真摯に情報を提供する。

正しい情報が正しく手に入る、という、僕がWeb に求めることは、この世界では確かに実現されていたのだった。

結局どういう環境がいいんだよ

  • インターネットを通じて誰かに価値を届けられる仕事
  • 正しい、ずるくない、まわりくどくないやりかたができること
  • Web 技術をベースとしたシステム開発
  • 自分より圧倒的に経験の豊富な先輩のいる環境
  • での自覚できる成長
  • 新規事業もできるとなお良い

お気持ち

昔のWeb が好きで、最近のWeb……というかSNS だったりキュレーションサイトだったり誤クリック誘導広告だったり、そういう部分に対してすごいもやもやとした気持ちを感じる。

Web が一般的になり、僕たちギークの持ち物ではなく、テレビとかと同じようになりつつあると感じる。端的に言えば、全体的なリテラシーの低下をここ数年感じている。

当然、Web を介して行われるサービスも対象者を意識しなくてはならない。高リテラシ層に向けて専門的な内容を伝えるよりも、当たり前のことをまわりくどく書く方が儲けになる。

僕はそんなWeb は好きではないが、Web サービスで儲けようとなると、そういうことが検討されていくのだろうと思うと複雑な気持ちになる。

なので、僕はそこから少し離れて、かつWeb の技術が使えるB 向けの現職が、Web との向き合い方としてちょうど良いのだと感じている。

もちろん他にもあるのかもしれないので探していくが、少なくとも、不快には感じていない。

この僕の半生と失敗が、次にWeb 系を志す人に、何かしらの足しになればと思う。