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GitHub Actions 内で他の repository に push する

2024-02-17 Sat.

追記: よく考えると簡単にできたので大幅に書き換え。元の趣旨である別 repository の workflow の発火は GitHub Actions 内で他の repository の workflow を発火する に移植。


GitHub Actions 内で他の repository に push しようとした際、素朴に行うと以下のようなエラーが発生する。

1remote: Permission to <owner>/<repo>.git denied to github-actions[bot].
2fatal: unable to access 'https://github.com/<owner>/<repo>/': The requested URL returned error: 403

これは Settings > Actions > General > Workflow permissionsRead and write permissions に変更することでは解消しない。 おそらくこの設定は同一 repository 内での write についてのことだからであろう。

これを解決するために、push 先 repository に対する write 権限を持つ一時的な token を発行し push するために、以下を行う。

安全な Token の取り回しのために GitHub Apps を作成する

今回のような処理自体は Personal Access Token を使用することでもできるが、 Personal Access Token を使用することは推奨されない。 その理由も含め、具体的な設定手順は以下の記事を参考にする。

GitHub Apps トークン解体新書:GitHub Actions から PAT を駆逐する技術

この際 App に付与する権限と理由は以下の通りである。

  • Contents: Read and write ... workflow を発火された repository で自身に push するため
  • Workflows: Read and write ... workflow を発火された repository の自身への push で workflow ファイルへの変更を許可するため

これらの権限設定で GitHub Apps のセットアップ > 4. SecretsにApp IDと秘密鍵を登録する までの手順を実施する。 以降については、次項で説明する。 また、作成した App の repository スコープ(インストール先)は push 対象のみでよい。

別 repository に push する workflow を定義する

workflow 定義は以下の通りになる。

1name: trigger-mirror
2on:
3 push:
4 branches:
5 - main
6 workflow_dispatch:
7
8jobs:
9 trigger-mirror:
10 if: github.repository == '<owner>/<repo>'
11 runs-on: ubuntu-latest
12 steps:
13 - uses: actions/create-github-app-token@v1
14 id: app-token
15 with:
16 app_id: ${{ vars.APP_ID }}
17 private_key: ${{ secrets.PRIVATE_KEY }}
18 repositories: <target-repo>
19 - uses: actions/checkout@v4
20 with:
21 token: ${{ steps.app-token.outputs.token }}
22 - run: |
23 git remote add mirror https://github.com/<owner>/<target-repo>.git
24 git push mirror -f

今回のような mirroring のケースでは、双方が同じソースコードとなる。つまり双方に同一の workflow が存在することとなる。 そのため、push 先で再度 workflow が発火し無限ループとなることを防ぐため、 if: github.repository == '<owner>/<repo>' のガード処理を行う。

前述の記事ではサードパーティの tibdex/github-app-token が紹介されているが、現在では GitHub 公式の actions/create-github-app-token が利用できるため、こちらを採用している。

上記の手順で App から発行された token を使用するが、 - uses: actions/checkout の段階で指定することに注意してほしい。.git/config を覗いてみると、 checkout の時点で credentials が設定されていることが確認できる。

最後に

なぜこんなことをしたかったかというと、 Cloudflare Pages では 1 repository 1 環境だからである。本件についても別途記事を書く。